活動の目的
過疎高齢化が進む越後妻有地域内において、地域に内在する価値を、現代アートを媒介して掘り起こし、その魅力を高め世界に発信し、地域再生の道筋を築くことを目的とする。
活動の内容
大地の芸術祭通年プログラムである「2023年の越後妻有」を2023年4月29日(土)~11月5日(日)に実施し、越後妻有地域を舞台に200点以上の常設作品、10以上の企画展、20以上のイベントを行った。また冬プログラムとして「『大地の芸術祭』の里 越後妻有2023冬 SNOWART」を2023年1月14日(土)~2024年3月12日(日)に実施し、各種企画展や雪上アクティビティを開催し、その他オフィシャルツアー等も行った。各プログラムによる通年誘客の取り組みを行った。
参加作家、参加人数
【参加作家】
イリヤ&エミリア・カバコフ、目、名和晃平、森山大道、中谷ミチコ、レアンドロ・エルリッヒ、ニコラ・ダロ、ほか
【入込客数】
359380人
他機関との連携
NPO越後妻有里山協働機構とは、各プログラムを連携して実施した。新潟県からは本事業の広報活動に関して側面的な支援を受けた。
活動の効果
通年プログラムの開催に伴い、「越後妻有里山現代美術館MonET」が人気を集めるなど、常設施設にも多くの方から来場いただいき、相乗効果を得ることができた。また、第9回展の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」へ向けた準備も行う事ができた。
次年度の第9回展に向けて、当地域の魅力をさらに強く発信していく。また、アーティスト、サポーター、地域の方々との協働により、多くの方々から楽しんでいただける「大地の芸術祭」の準備を進めていく。
活動の独自性
「大地の芸術祭」は、2000年からアート作品、作品展示場所の自然、風景、食、地域住民との交流など、越後妻有の里すべて含めたものを「アート」として展開している。
来訪者はリピーターも多く、国、地域、世代ジャンルを越えた人々の交流と協働が新たな価値を見出し、過疎高齢化の進む地域に誇りを取り戻すきっかけとなっている。
総括
通年プログラムを開催することで、季節ごとに移り変わる越後妻有の魅力を発信することができた。「大地の芸術祭」の里としてのブランド化と通年集客の促進を図ることで地域住民の活力の源や地域の活性化に大きく貢献している。