瀬戸内海地域振興助成成果報告アーカイブ

香川初！次世代に繋ぐ地域活性型伝統芸能継承事業

十獅会

  • 香川県,
  • 高松市十川東町・十川西町・亀田南町・小村町を合わせて、十河地区,
  • 2023
実施期間
2023年4月1日～2024年3月31日

活動の目的

⼗獅会は、⼗河獅⼦連合会といい、⼗河地区（⾼松市⼗川東町、⼗川⻄町、⻲⽥南町、⼩村町の4住所地域）の鰹宇神社の⽒⼦である18⾃治会を基にした、獅⼦を有する8団体の有志により結成される団体です。 ⾃分たちの⽣まれ育った町に愛着を持ち⼤⼈になっても住み続けたいと思えるものを、獅⼦舞を通して地域コミュニティの活性化につなげていきたい想いで活動しております。 【100年後に⼗河の獅⼦を残す】 •既存獅⼦の活性化並びに持続可能な体制づくりを⾏うこと •⼗河の住⺠なら誰でも参加できる獅⼦を確⽴すること •鰹宇神社の賑わいをつくりだすこと •伝統芸能である獅⼦舞の存続⽅法を域外へ発信させること を活動理念とし、地区内の地縁的な住⺠の繋がりの強化、⼦どもの成⻑に合わせた経験•学習の場の提供、地域の伝統⽂化である神社の活動の維持•発展を柱とした社会貢献に資するという⽬的を、⼦どもから⼤⼈まで団体の趣旨に賛同する者を募り、協同し⾃治会を越えて広域的に活動を⾏うことで、達成するものと考えております。 また、前年度に続き８つの獅⼦団体の楽曲を繋いで作成したオリジナルの演舞を⾏い、全員で創り上げる機会を、獅⼦教室として主軸におき、令和５年度において、 獅⼦舞教室の⽬標としては、 「ENJOY•CHALLENGE•HIGHQUALITY」の⽬標を掲げました。これには、 •獅⼦舞へ参加する上で、練習や獅⼦舞そのものが楽しいことを前提に掲げ、コロナが開けての初年度になるため、全⼒で活動していく意気込みも込めてENJOYとする。 •⼦どもたちが⾃主的にまた意欲的に活動していく教室運営をしていきたい思いから、CHALLENGEとする。 •初挑戦となる家遣い（個⼈宅や企業を訪問し演舞を⾏う）を⾏っていく活動計画を⾒据え、昨年度の『⾃分の所属する獅⼦団体以外のパートで演舞を⾏い、１曲成⽴させる』という⼤⼈の⽬標を１歩先のHIGHQUALITYへ進めていくものとする。 という意図を込めました。 これは、令和５年度における⼗獅会全体⽬標である 【獅⼦組としての本格始動！個の⼒を集結し前進あるのみ！！】 ⼤⼈•⼦どもの道具（頭•油単）購⼊の⽬途がたち、獅⼦を基本とした活動に移⾏して、獅⼦での活動を収⼊源として運営をしてい く準備期間とし、個⼈個⼈が成⻑し組織強化につなげることに通じるものです。

活動の経過

１ 獅⼦舞教室（４⽉～１０⽉）
前年度に引き続き、⼤⼈も⼦どもも楽しんで、新たなことに挑戦し、演舞の質を⾼めるよう協⼒して運営を⾏いました。新規のメンバーが３組増えました。
２ 鰹宇神社秋季例⼤祭での⼗獅会での獅⼦の奉納（１０⽉）
祭りグループの⼩学⽣•⼦獅⼦•親獅⼦を縦に三連に並び、⼗獅会のオリジナル曲にて奉納演舞を⾏いました。学校の協⼒もあり、 市の広報誌の特集•報道に掲載されました。
３ ⼩学校⾹り活動祭りグループへの協⼒（５⽉～２⽉）
⼩学3年⽣を対象に、地域の連携授業の実施。子どもたちに、どうすればお祭り•獅⼦が活性化するかの議題を⼀緒に検討し、⼩学⽣ が作成したポスターを校内や各⾃治会集会•企業に掲⽰する予定です。
４ ⼗獅祭（地域で⼗獅会が主催するイベント）（１０⽉）
スーパーに協⼒を頂き、各獅⼦連を順番に演舞することにより、獅⼦イベントを開催。今年は、和太⿎とのコラボを⾏い、イベントを盛り上げました。

５ 家遣いの初の実施（１０⽉）
企業•個⼈宅に７件お伺いして、親⼦獅⼦の演舞を披露しました。⼤⼈•⼦ども双⽅にて演舞を完成させ、特⾊のある獅⼦が形つく られました。
６ 海ごみ活動への参加（５⽉）
さぬき市津⽥町にて、県が主催する海ごみ（クリーン）活動を⾏いました。環境への学びが⼤⼈も⼦どもも活動を通じて深まりました。
７ その他活動
注連縄取付け（９⽉）、ＢＢＱレクリエーション（１１⽉）、注連縄飾り作成のワークショップ（１１⽉）

活動の成果

令和５年度の成果は、大きく２点あります。
１点目は、十獅子会の獅子の礎ができたことです。
コロナ禍明けの秋祭りで、大勢の参加者関係者を巻き込んだオリジナルの演舞を成功させることができ、地域の特色ある秋季例大祭を盛り上げることができ、家遣いを初の試みとして行い、大人子ども共に親子で演舞を行い、教室での練習の成果を十分に発揮出来ました。また、小学校の祭りグループの活動についても１年を通じて充実した内容で実施でき、神社での演舞に加え、発表会でも成果をあげることができました。獅子舞教室でも、参加する子どもの新規獲得に成功し、活動を継続して行う子ども達の技術の向上においても一定の成果をあげることができました。
以上のように、獅子の演舞という主となる活動については、大きく成功しました。
２点目は会の組織体制の強化を行った点です。
会のメンバーの１人１人について役割分担を行い、会長・副会長・会計の３役及び企画運営、教室練習・イベント・学校サポート・補助金・道具管理・広報と班体制を作りました。特に広報には力を入れて、ＳＮＳでの発信、学校・協力店舗へのチラシの配布を行いました。これにより、メンバーの意思統一を図り、組織の強化を実現することができ、一層活動に力を入れやすい環境が整いました。

  • 秋季例大祭：親子獅子・小学生獅子　奉納演舞

  • へんど（家遣い）　獅子舞演舞

  • 香り活動：小学3年生　地域連携授業

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