活動の目的
江戸時代、松平の殿様が参勤交代の際、護衛用に市内7ケ町に授けたものの内で、一番大きく重たい奴が「大濱奴」(1本約40㎏)。近年は、高松の氏神様である石清尾八幡宮例大祭に奉納されていた。その歴史と伝統、文化を継承し、街に“賑わい”と“誇り”を取り戻すことが活動の目的。
今、消えかかろうとしている「大濱奴」の伝統を「日祭会」(日新コミュニティ協議会・日新の祭りを考える会)が中心となり、成人男性が担い手の「大濱奴」の再生だけでなく、2010年、日新小学校閉校と共に途絶えた、子どもが主役の「西浜子奴」、子どもから大人まで参画できる太鼓集団「日新太鼓」を編成することで、“復活・再生・新生”を目指す。担い手はもちろん。地域住民・地域外・世代を超えてアピール。“祭りごと”“ハレの日の行事”を通して、日新地区住民に地域の誇り・自慢を再認識してもらい、活動の輪を広げることで地元愛を育てる。
活動の経過
2023年
4月1日(土) 大濱奴・日新太鼓メンバー募集
4月20日(木) 日新コミュニティセンター2階小会議室毎月第3木曜19時~20時・日祭会打ち合わせ
5月12日(金)~ 日新コミュニティセンター3階ホール・毎週金曜17時30分~21時(幼児、小・中学生、高校生以上大人の部、各1時間。日新太鼓練習始動
7月1日(土)~10月14日(土)18時~19時(旧)日新小学校グランド 大濱奴と西浜子奴練習
8月20日(日) 新北公園・「新北町夏祭り」にて日新太鼓演奏
8月27日(日) (旧)日新小学校グランド・「日新地区ふれあい夏祭り」にて大濱奴の披露と日新太鼓演奏
10月1日(日) (旧)日新小学校体育館・「落語寄席&デリバリーアーツ2023~和・心・響・感~」にて讃岐国分寺太鼓と日新太鼓がコラボ演奏
10月22日(日) 石清尾八幡宮秋季例大祭・大濱奴と西浜子奴の披露と日新太鼓演奏
11月6日(土) 新番丁小学校体育館・新番丁小学校PTA祭りにて日新太鼓演奏
2024年
3月31日(日) JR高松駅前広場2と玉藻公園桜御門前の2会場(JR高松駅前広場2はサンポートFACTプロジェクト社会実験2023を利用)・大濱奴の披露と日新太鼓の演奏
活動の成果
2020年4⽉、20年以上途絶えていた「⼤濱奴」の復活を⽬指し、「⽇新地区の祭りを考える会」を有志で設⽴するが、振り⼿不⾜の為2017年~活動休⽌。2023年春、福武財団の助成採択されたことを機に、18歳~35歳までの若⼿39名が振り⼿のメンバーとして新しく加わった。
2010年~休⽌となった「⻄浜⼦奴」も地域住⺠と⾼松市⺠へのアプローチにより、18名が参加。
「⽇新太⿎」は、⼈員的に毎⽉、変動するものの2024年3⽉末現在、幼児7⼈、⼩‧中学⽣10⼈、⾼校⽣以上⼤⼈15名がメンバーとな り、県下最⼤⼈員の太⿎集団に。
「⼤濱奴」は、これまで⽯清尾⼋幡宮秋季例⼤祭へ参加するだけだったが、「⻄浜⼦奴」と鳴り物の「⽇新太⿎」が加わることで、地域外にも活動の幅が広がった。
年度の最後に実施した、サンポートエリアでの「⼤濱奴」と「⽇新太⿎」の披露は、⾼松市の「サンポートFACTプロジェクト社会実験2023」に参加することで、サンポートエリアの賑わい作りと⽇新地区のイメージアップにも繋がった。
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2023年10月22日石清尾八幡宮秋季例大祭。18~35歳までの若手39名が新規メンバーに
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13年振りの西浜子奴の登場に地元も大喜び。小学1年~6年生まで18名が集まり、練習の成果を披露
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年長~小・中学生、78歳の大人まで総勢38名。5月~毎週金曜練習。今後も太鼓集団として飛躍