活動の目的
塩屋布団太鼓復活にあたり当時譲り受けた布団太鼓の衣装の一つである、高欄掛は製作されて数十年が経過、非常に傷んでおり使用できない状況であった。そこで他の地区から借用した高欄掛を長年使用していた。
しかし、他の地区から借用した高欄掛を未来永劫使用することは、塩屋布団太鼓を継承する人達(特に若い世代)の継承する意識付けや布団太鼓への愛着心が生まれない。
本来あるべき塩屋布団太鼓の高欄掛を製作して、若い世代達の継承意識、布団太鼓への愛着心向上を図る。
活動の経過
1.図柄の選定
昭和30年代に廃絶となった先代の布団太鼓に使用していた高欄掛の図柄調査を実施するところから開始した。
村の年長者への聞き込みや、当時の写真を元に調査を実施したところSNSを通じて、
当時使用していた高欄掛けが兵庫県小野市で発見された。
発見された図柄が、源平合戦で有名な壇ノ浦の戦いであることから、
郷土の歴史でもある一の谷の戦いと組み合わせた新たな図柄を採用することになった。
2.資金調達
村(財産区/協議会)からの出資にあたり布団太鼓/獅子舞以外に村が管理を
行っている神社や源平塚(源平合戦供養塔)の継承活動に青年会も参加する取り決めを行った。
また地元企業/地域の団体/個人への支援の説明会を実施。
3.広報活動
ご支援いただいた方や地域の方へのお披露目の実施、地元新聞(神戸新聞)取材により新聞に掲載。
4.衣装の保管
高欄掛保管用の木箱を製作、保管のやり方や取扱い方のルールを確立。
活動の成果
高欄掛復元新調による成果
◎目標以上 〇目標達成、△目標以下
1.青年会の視点として、
①若い世代が高欄掛を含めて布団太鼓を継承していく意識付け/愛着心が向上した→〇
②青年会が村の活動に参加する機会が増えたことで、青年村役と一体感を醸成した太鼓巡業を行うことができた→◎
現状の布団太鼓に対する満足度:22年度50%→23年度90%
※青年会若手のコメント:多くの皆様のご支援により製作できた高欄掛を地域の宝として大切に継承していきたい
2.地域の視点として、
①企業/団体/個人を巻き込み活動の趣旨を多くの方に知ってもうらことができ、
資金の支援だけでなく、祭り当日に担ぎ手の応援として参加が増加→〇
3.子どもの視点として、
①23年度は地元小学校の150周年式典で獅子舞公演を実施すると共に布団太鼓の活動を広報することができ
秋祭りには、乗り子/子ども巡行の参加が増加→〇
乗り子参加数:22年度15人→23年度24人(60%増)
子ども巡行参加数:22年度約200人→23年度約270人(約35%増)
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今回の活動で製作した高欄掛が地元新聞で紹介されました。
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今回の活動を通じて青年/村役/子どもと一体感を醸成した太鼓巡業を執り行えました。
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今回の活動で復元新調した塩屋布団太鼓の高欄掛けです。