瀬戸内海地域振興助成成果報告アーカイブ

再生空き家の快適性向上と外部人材・機関との連携を通じた地域づくり

くにとうの御船を守る会

実施期間
2023年4月1日~2024年3月31日

活動の目的

地域固有の景観・町並み等の環境資源を生かしながらの、空き家対策並びに耕作放棄地の解決に繋がる活動の実践・継続。それらの活動を通じた地域の文化、並びに住民同士が支え合う繋がりの保全を目的として活動しています。

活動の経過

2015年4月  防災マップ作りの過程で地域の空き家増を確認。空き家調査実施。
2017年3月  空き家活用+地域活性化の取り組みをスタートさせる。
2018年3月  空き家活用まちづくりプロジェクト始動。空き家でのイベント実施。
2019年3月  地域ぐるみでの空き家の利活用を拡大した。
2020年3月  国頭地区「お家探しプロジェクト」始動。空き家カルテ作成。
2021年3月  空き家対策を推進するため、担当行政との協働活動開始。里山整備開始。
2022年3月  空き家を集いの場として整備(月1回朝市開催)。お試し住宅運営開始。
        里山整備の一環としてウォーキング・トレッキングコース整備開始。
       耕作放棄地のアジサイ園整備及び体験農園活用開始。地区の空き家への
       移住・定住相談開始。
2023年3月~ 集いの場の室内環境整備。お試し住宅運営継続。里山整備及び耕作放棄地
       活用の継続。地区の空き家への移住・定住相談活動の継続。

活動の成果

〇住民集いの場「ちょっと寄ってえ家」の快適性向上については、夏場の暑さ対策としてスポットクーラーを使って、どの程度の効果があるかを検証。結果として打合せエリアにおいて、十分な冷房効果を得ることが出来、空き家相談を受ける際に暑さを気にしなくて良かった。
また、地域住民が集う機会創出と我々団体の活動資金に寄与目的で実施している、月1回の朝市でも、夏場開催時にスポットクーラーの効果を確認出来た。
来年度以降の夏場の暑さ対策について、空調設備の必要性を会員全員で実感出来た。
・ちょっと寄ってえ家での空き家の相談件数実績は、10件。
・空き家への移住件数は、賃貸含め我々の会経由で移住された世帯は、4件。
・ちょっと寄ってえ家での交流人数については、朝市のお客・トレッキング実施者・アジサイ園来訪者・地区の会合・学校関係との協働活動・卓球場利用者等で月平均100人は下らないため、年間1200人程度。
〇耕作放棄地再生については、アジサイ園整備を継続して実施。2023年6月~7月の2か月間だけですが、市内外から多数の見学者来訪があり、案内看板を急遽作成して設置した。
 また、イノシシが出没するためイノシシ対策として侵入防止用メッシュをアジサイ園及び体験農園に設置。アジサイ園内では効果がありイノシシ被害はなかったが、農園側のサツマイモ畑・里芋畑は残念ながら7月に被害にあい、侵入防止用メッシュの支柱を追加設置した。その後再度植え付けを行い、12月初めに実施した小学2年生対象の芋ほり体験授業では無事収穫出来た。
〇農作業体験、地域の課題解決の取り組みを学ぶボランティア交流会の実施については、大学生を対象として5月から募集活動を実施したのですが、まだコロナの影響がありなかなか応募者がいなくて、秋以降はNPO法人モコアに募集対応の助勢をお願いした。そして大学生だけでなく地元の高校生にも募集をかけた結果、1月と3月に農作業体験と交流会をすることが出来た。交流会では大学生と高校生だけでなく若い世帯のご夫婦や、地域学校協働活動中の中学生・小学生も参加して、グループワークを行い各グループで発表した。
 今後も継続的な活動に繋がるようにしたいと思っています。
 農作業体験へのボランティア参加者は、6人。交流会へのボランティア参加者は、地域学校協働活動の小中学生6名を加え16人。

  • 里山・耕作放棄地整備活動前の集合写真

  • 耕作放棄地での体験農園作業

  • ボランティア参加者とのグループワーク状況