瀬戸内海地域振興助成成果報告アーカイブ

いにしによる-宿泊できる歴史資料館事業-

一般社団法人トピカ

実施期間
2024年4月1日~2025年3月31日

活動の目的

 (一社)トピカは地域住民が自分たちの地域の将来像を想像し続け、それを実現する能力を持った状態の町を理想とし、その目標を達成するために様々な活動をしている。本事業「いにしによる-宿泊できる歴史資料館事業-」は、その大きな目的を達成するために、地域住民がこれまで公に、重く顧みられてこなかった地域の生活史・社会史を地域の参照点として見つめ直し、歴史の流れを補助線として地域の未来像を想像するために始めた。「いにしによる」を通して地域住民が、激動する20世紀の前と後で塩江町がどのように変化したのか、持続すべき変化とキャンセルすべき変化を区別し、自己決定を行う一助となることを目的とした。

活動の経過

 2020年のコロナ禍を受けて本格的な検討が始まった「いにしによる」の稼働が開始される一区切りの年として2024年度を設定し、アート部分の公開及び宿泊施設として必要な整備を進めた。アーティストの来訪による制作と宿泊受け入れの実働を交互に行う形で進め、2025年2月にオープンハウスを実施。ワークインプログレスの施設のため、「完成」という形での区切りはつけていないものの、施設全体の稼働を開始することができた。
途中、施設の安全性に関わる致命的な損壊部分が明らかになり、急遽計画を変更して予算の一部をコンクリートの打設と床面補強にあてなければならない時期があったが、地域の方からの資材提供と大工さんの機転により無事乗り切ることができた。

活動の成果

 年度はじめに設定したKPIに関しては利用者(宿泊者・見学者)合計100名は達成することができた。オープンハウスの参加者に関しては実施当日に雪が多く積もったことで、塩江に到達できない方が多くなった関係で目標値を下回る形になったが、別の日に来訪してくださった方も多く結果的には達成した。また、高松市と連携して行った関係人口創出プログラムやトピカのワークショップの会場や宿泊施設として活用することで、それなりの収益を得ることができた。これにより、活動開始当初から目的としていたゲストハウスとしての収益を施設の制作や他の歴史資料の保全のための資金とする流れを、少額ではあるものの、構築することができた。

  • 床下アーカイブ

  • 襖キャプションと宿泊空間

  • 関係人口プログラムの会場としての利用の様子