瀬戸内海地域振興助成成果報告アーカイブ

古里のミライをともそう、神社を拠点とした地域コミュニティーきずな構築プロジェクト

小豆島夏詣運営委員会

実施期間
2024年4月1日~2024年9月30日

活動の目的

神社は、地域独⾃の⽂化・⾵習が根付き、お宮参りをはじめ、⼈⽣の節⽬として訪れることから島民にとっても古里を連想させる場所でもある。また同じ⽒神様を崇敬する⼈々が集い⼼を⼀つにするコミュニティが構築される拠点でもある。特に⼩⾖島は、神社と地域⾏事が密接に関わっているエリアであり、太鼓祭りや農村歌舞伎等、地域コミュニティの維持に神社の存在が不可⽋であると考えられている。しかしながら⼈⼝減少が加速化する中、氏子の参拝の機会も減少している。また家庭環境も変化した為、特に子供達と神社の接点が著しく少ない状況であり、今後の氏子継承に対しても課題を抱えている。一方で小豆群は移住者や定住者が関わるコミュニティも多い為、新たな取り組みを定着させる為にふさわしいエリアと考えており、当団体では神社を拠点に地域を活性化する機会創出を⽬的に「夏詣」という取組みを実施している。⼦供達の古里を想う気持ちを育むきっかけづくり、また観光面でも神社という地域観光資源を磨き上げ、観光客に対してのアプローチも促進している。

活動の経過

・茅の輪づくり
元々地域に生息する茅の葉を材料として茅の輪を制作している。
今までは支援が必要な神社に対してはサポートをしていたが、氏子総代の力で全社が自走出来る仕組みを構築出来た。
茅の輪が出来たことで夏の時期の参拝者も増え、夏越の大祓などの神事も執り行われることで、小豆島の新しい夏の風物詩を作ることが出来た。
今後は各地区の青年団や子供会とも関わりを持ちながら持続可能な風習として続けていきたい。

・あんどんまつり
小豆島、豊島の小学生が島々にまつわるメッセージや絵を牛乳パックに描き「ふるさとあんどん」を制作した。
神社の境内に飾り家族で初夏を感じられる催しとして開催。あんどんづくりでは地域の地場産品や観光の学び・SDGsの目標471117の学びに繋げ、
地域おこし協力隊6名による出前授業を実施。全体で約1200個のあんどんが集まった。
また運営主体となる小豆島町青年団をはじめ、行政、教育機関、商工会青年部、交通関係事業者、観光関連団体にもご協力いただき子供達の豊かな感性と共に小豆島に新しい夏の風景を作ることが出来た。
夜の活性化につながり宿泊者を誘致する取り組みの一つとなるので観光客を巻き込み仕組み作りをしていきたい。

・境内の賑わいづくり
あんどんまつり開催日に合わせて、境内で雅楽演奏とアコースティック演奏の奉納をした。
特に雅楽演奏で使用される和楽器を生演奏で聴く機会がないため、老若男女の参拝者に喜んでいただけた。

・大祓詞のワークショップ
夏越の祓で奏上する大祓詞の解説を開催し神道に対して理解を深めることが出来た。

・御朱印
夏詣限定御朱印のPRを促すポスターをフェリー内や観光施設などに設置し島内の巡礼を促した。

・事業全体の広報
町広報誌掲載、折り込みチラシ。
新聞社の折り込みチラシ。
各自治会回覧板。
紙うちわを活用し茅の輪くぐりの方法を周知。
行政施設のポスター掲示。
フェリーのポスター掲示やチラシ配布。

活動の成果

神社を彩るふるさとあんどん作りのワークショップ等の体験活動を通してふるさとの良さを知り、価値付け、発信する力を育み、3年間開催した中で一番多い約1200個のあんどんを集めることが出来た。地域おこし協力隊(OG含め)6名による出前授業を実現出来たことで⼦供達に小豆島の魅力を語りつなぐ指導者も育成した。また子供達にとって我が故郷を誇りに想うきっかけを作り、神社へ詣でる機会が少なくなった子供を中心としたファミリー層が、会場に多く訪れ神社を拠点にした地域コミュニティー活動を推進することが出来た。今年は3社での開催となりライトアップと奉納演奏も実施し約1500名の参拝者が参拝され、あたらな賑やかな夏の風習を島に根付いた。地域住民からは各社に令和7年度のあんどんまつりの開催日の予定確認の問い合わせが入るなど地域に根付いた取り組みとなっている。また夏詣限定の御朱印集めを目的とした巡礼では7社の神社を巡り、地域経済や路線バス等の交通機関に貢献出来た。行政関係や教育機関にも協力依頼をし小豆島町・土庄町の共有での取り組みとなった。またメインの運営は小豆島町青年団が積極的に実施し運営サポートとして両町の商工会青年部、若手の氏子の方々、あんどんを飾るまでの細い作業は老人クラブの方々からも協力体制も得られた。その他、今後小豆島の夏の観光コンテンツに磨き上げていくことを見込み観光協会、バス会社、フェリー会社、タクシー会社からも後援が付きポスター等も様々な場所で飾っていただけた。
また、神社本庁の取り組みで全国の過疎化した地域から選出された神社関係者が集う研究会にて夏詣やあんどんまつりの取り組みを発表した。神社は地域に根付く組織であるが行政・教育機関との取り組みはタブーとされている風潮があるが、当事業は横断的に組織が連携したことにより、過疎地域に鎮座する神社の成功例、ロールモデルとして神社本庁からも高く評価された。

  • ふるさとあんどんを制作する出前授業の様子

  • ふるさとあんどんを家族とお友達で見にきた様子

  • 雅楽奉納演奏の様子