瀬戸内海地域振興助成成果報告アーカイブ

高井神島の「まんがの島」化による自立に向けた「まんが教室」開講準備事業

なたおれの木

  • 愛媛県,
  • 越智郡上島町 魚島群島 高井神島,
  • 2025
実施期間
2025年4月1日~2026年1月24日

活動の目的

本事業の活動地域である上島町魚島地区の高井神島は、人口減少・過疎化と高齢化が極限まで進行しており、残念ながら「限界離島」という形容がふさわしい島のひとつとなっている。篤志家である山梨県甲斐市に事業の拠点を置く実業家の長谷部理氏がこれまで、高井神島の再生を目指す活動を続けてきた。長谷部氏は、「Dr.コトー診療所」の作者であるマンガ家の山田貴敏氏と知人であったことから山田氏に、公民館の壁に描く壁画の原画を依頼し、その壁画は2016年に完成した。この後、長谷部氏は高井神島再生の方針として、この島を「マンガの島」として個性化することに定め、マンガ壁画は増え続けており、現在その数は40点以上となっている。2025年4月には、廃校になった高井神小中学校だった建物を改修し、原画を提供したマンガ家の協力者を講師に招くことで、体験事業「漫画学校」を実施可能なハード面での環境を整えた。この「漫画学校」は、島内にはすでに宿泊施設と飲食施設があるものの、訪問者が滞在中に時間を消費するコンテンツが無かったことから案出された。 本事業では、「漫画学校」事業をローンチさせることを目的に、そのための広告宣伝媒体として送付用のポスターとチラシ、そして専用のホームページを制作した。

活動の経過

2025年4月~5月
ポスター・チラシのデザイナーとホームページの制作業者を選考・打合せ・業務依頼。
ポスター・チラシ デザイン: ゴテンユウ氏(尾道市立大学大学院美術研究科修了)
ホームページ制作: 株式会社カメレオンワークス(広島県尾道市)
ゴテンユウ氏には、5月12日から13日にかけて、高井神島を視察していただいた。デザインの原案と記載内容を、当方で用意した。
ホームページの構成原案と、テキスト・画像のコンテンツを、当方で用意した。

同年7月22日
福武財団による事業訪問。

同年9月
ポスター・チラシのデザインが完成・納品。オンライン印刷へデータを入稿・納品。
ホームページ完成・納品。

同年12月
ポスター・チラシの発送準備。
発送先: マンガの専修課程を持つ大学(短大を含む)25、マンガの専修課程を持つ高校3、マンガの専修課程を持つ専門学校64、「まんが甲子園」の常連校・強豪校17、社会教育機関・ミュージアム11の計120箇所。

2026年1月
ポスター・チラシを発送。

活動の成果

高井神島において私たちは、体験事業「漫画学校」を実施可能な環境を整備したものの、集客の手段と回路を構築できていなかった。
そこで本事業において宣伝告知媒体として、新たなにデザインしたA2サイズのポスター400枚とA4サイズのチラシ1万2000枚を印刷し、マンガの専修課程を持つ教育機関等120施設に送付した。あらかじめ実施期日を定めたプログラムを組んでおいてからその集客をするのではなく、ポスターやチラシへの反応があってから、先方の要望に応じてオンデマンドでプログラムをカスタマイズしていくことにしている。
インターネット上に高井神島のポータルサイトをすでに構築しているところであるが(https://takaikamisima.org/)、それには「漫画学校」のパートを新たに追加する柔軟性が無かったことから、今回「漫画学校」のホームページを新たに構築し(https://manga-gakkou.com/)、高井神島のポータルサイトにそこへリンクするバナーを貼り付けた。
今後、今回の事業によって新たに制作した集客ツールによって効果が表れてくることを、私たちは期待している。

  • 高井神島での家屋庭木剪定作業後に新たな移住者と記念撮影(2026年1月22日)

  • 「漫画学校」授業風景(2025年4月27日)

  • 活動の一環として制作した「漫画学校」ホームページのトップ画面