活動の目的
瀬戸内海の美を世界に向けて発信するとともに、会場となる島々の固有の民俗・文化等を、現代アートを通じて発見し、さらには各島々の住民やこえび隊との心温かな交流などを通じて島々の活性化を図る。
活動の内容
2016年の芸術祭開催に向け、地域住民、関係行政機関、学校・大学、船舶事業者、旅行事業者、その他関係機関等との協議調整など必要な諸準備を行いながら、基本計画及び実施計画を策定し、関係団体等に計画の概要についてPRを行った。また、作品制作へ向けた準備としては、アーティスト選考アドバイザリーボードを設置し、幅広い情報を収集するほか、作品公募を行った。さらに、ウェブやポスター等で効果的な情報を発信し、誘客促進を行うととともに、ボランティアサポーターの体制整備、地元でのサポーターづくりも行った。
実施場所:香川県高松市高松港周辺、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、宇野港周辺など
参加作家、参加人数
現地見学会第1回参加者 19名(2014年12月6日~7日)
現地見学会第2回参加者 41名(2015年1月17日~18日)
他機関との連携
山口県宇部市との間で2015年3月16日、「第26回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」の大賞受賞作家の芸術祭への招待や相互の広報等を実施する内容の連携事業に係る協定を締結した。
活動の効果
世界に誇る多島美の瀬戸内海を生かした国際的な芸術の祭典である国際芸術祭を継続して開催することにより、文化芸術の振興を図り、島々をはじめとする瀬戸内の活性化、交流人口の増加、世界への情報発信に寄与することが期待される。
活動の独自性
瀬戸内国際芸術祭は、海と島を会場に行われた世界で初めての本格的現代アート展であり、美しい瀬戸内海を船で巡りながら島の自然や文化に溶け込んだアート作品を体感するというこれまでにない新しいスタイルの芸術祭である。さらには、人と人とのつながりの大切さを多くの人々に再認識させ、地域の元気を取り戻すための取り組みとして評価されている。
総括
当初予定どおり、関係者との調整を進め、基本計画及び実施計画を策定するなど、2016年の芸術祭開催に向けた準備活動を進めることができた。