活動の目的
三原市の民芸品である三原だるまとプログラミング教育をかけ合わせた、新たなプログラミング教材の開発を目指す活動として「MAKE!REMAKE!ミハラダルマ」のプロジェクトがうまれた。しかし2年間の取り組みの中で、三原だるま自体があまり市民に認知されていないことや、販売場所が少ないことなど、根本的な問題があることを実感した。
そのため、プログラミング教材の開発にかかわらず、さまざまなアウトプットやアプローチで三原だるまの魅力を発信し、まちを豊かにしていくことを目的としてプロジェクトを再出発させた。この度の助成では、その第一弾の活動として「知る」を発信するツールである三原だるまのWEBサイトを公開した。
活動の経過
活動の経過は、大きく5つの段階にわけられる。
1 活動の目的や目標についての再確認会議
2 WEBサイトのコンテンツ企画
3 制作へ向けて情報収集や取材、見学
4 WEBサイトのデザイン制作と構築
5 三原のお祭りである神明市開催日に合わせてサイト公開
まずMAKE!REMAKE!ミハラダルマの活動目的を改めて確立するため話し合いを重ねた。三原だるま自体の魅力についてメンバー内で意見を出し合い、サイトの内容に活かせるよう整理した。その結果、三原だるまの基本的な特徴や歴史、制作工程、クリエイター紹介、インタビュー記事、などをまとめたサイトにすることが決定し制作を開始した。サイトの制作にあたり、三原だるまに関係するさまざまな方と連絡を取り合い取材と編集を行った。三原だるまに興味をもってもらえるサイトになるよう、WEB制作の方とも試行錯誤を重ね、細部まで三原だるまを感じられるサイトが完成した。神明市は、昨年に引き続きコロナウイルスの影響で中止となったが、開催予定日であった2月11日にサイトを公開し、たくさんの方に見ていただいた。
活動の成果
●4月~9月までプロジェクトメンバーで定期的にミーティングを行った。改めて三原だるまの魅力や問題点を出し合うことや、自分たちのデザイン業と本プロジェクトの関わり方、まちに三原だるまをどう残していきたいかなど、濃い話し合いを行うことができた。10年後20年後の未来を想像して今回の活動目的を決定することができたため、今後の活動の軸となるような、立ち返ることができるWEBサイトを完成させることができた。
●10月~1月にかけてサイトの制作に向けた取材を行った。三原だるまと関わりを持つキーパーソンと出会い、実際にお話を伺うことができた。制作を進めるうちに、今までつながりのなかった各所が、それぞれの活動に興味を持ちはじめていることを感じた。また、今後の新たな取材先がすでにいくつか確定した。
●三原観光協会や三原市から後援をもらうことができ、より公式のWEBサイトに近づいた。
●2月11日のサイト公開から4月30日までの間に424人のユーザーに利用された。
●2月の段階ではURL検索がほとんどであったが、4月には90%の人が「三原だるま」「みはらだるま」と検索しており、その結果、検索ワード「三原だるま」「みはらだるま」で一番最初に出てくるWEBサイトとなった。
●4月30日の段階で、ユーザーがサイトに滞在する平均時間は1分14秒となっており、TOPページだけでなく各ページも閲覧してもらえるサイトとなっている。
●アメリカ、ドイツ、中国など、海外からの利用もあった。
活動の課題
●今後も動き続けるサイトにするために、取材やサイトの企画を引き続き行う。
●職人の方と話し合いを重ね、無理のない範囲でサイト内で販売ができるような体制を整えていく。また、販売する際にはプロジェクト限定パッケージを制作するなど、デザイン業とも絡めた活動を行う。
●自分たちでも三原だるまを一から制作し販売する。
●三原だるまを題材に活動を行う他団体との関係性を深める。
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三原だるま職人との会議
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WEB 制作の方とデザイン会議
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三原だるまWEB サイト完成