瀬戸内海地域振興助成成果報告アーカイブ

親子を対象とした感性育成のための場所づくり、プログラム開発

サイレント粟島ドットコム 宮本晶音

実施期間

活動の目的

粟島の島環境の中に、親子で遊びを通じて学べるプログラムの開発と場づくりの推進。プログラムに沿って、カフェでは食を通じて食育の実践を試みる。不天海岸を整備し、島環境で親子が自由にのびのびと遊ぶことを通じて、親子の絆を深めると共に子どもたちの抱えるストレスからの解放を図り、個性的感性の発見、育成を図る拠点とする。地域と密着し、活性化を図る活動を推進する。

活動の経過

・2017年4月~不天海岸整備スタート(9月末まで)
・4月 島四国お接待親子コンサートイベントプログラムの制作(4月29日開催)
・4月~6月 粟島の竹を使っての楽器作り、マリオネットの人形作り、それらを使ってのイベントプログラムの制作
・5月 詫間福祉祭り参加
・ゲストハウス「サイレントハウス」に子ども部屋を整備
・6月~ サイレント粟島ドットコム、オリジナルの「ブレーメンの音楽隊」CDの制作
・7月 親子で楽しむ粟島体験学習の開催。竹の楽器と竹のマリオネット作り、それらを使ってのコンサートイベントの開催
・8月~ 食育プログラムの制作
・詫間幼稚園 仲良しコンサートの制作
・詫間小学校 クリスマスコンサートの制作
・粟島百手祭りに参加

活動の成果

サイレント粟島ドットコムのメンバー3人は粟島在住で詫間小学校に勤務しています。この1年間の活動を通じて、詫間小学校・詫間幼稚園と島での私たちの活動との連携を深めることができました。教育プログラム開発に関しては、放置された竹林が及ぼす里山への被害解消対策の啓発のため、竹を使っての楽器作り、マリオネットの人形作り、それらを使って親子で一緒に物語を演じるイベントを開催し、本来竹が持っている価値の発見につなげることができました。地域との連携については、メンバーの一人は粟島のミニコミ誌「こうほう粟島」の編集に参加し、私たちの活動の島内での認知促進につなげてきました。他のメンバーも粟島連合自治会会長・民生委員・NPO法人「まちづくり推進隊詫間」の理事を務めるなど、私たちの地域での活動推進にあたっての理解と協力を深めることができました。教育プログラム開発にあたっては、助成金で購入した音響機材を積極的に活用し、サイレント粟島ドットコム オリジナルの教材を作ることができました。食育教材の開発については、発酵食品に注目し、島の素材を活かしたピザのメニューを作り、好評をいただきました。また、サイレントカフェでの「発酵食品・食育メニュー開発」のノウハウを深めるために「小西酒造(白雪食品の親会社)」の社長をお迎えし、私たちの活動のプレゼンテーションをさせていただきました。不天海岸の整備については、他団体からシーカヤックその他の寄付をいただき、親子で海を楽しむプログラム制作の準備を整えました。

活動の課題

現状のメンバーだけではマンパワーが不足しているので、次回瀬戸内国際芸術祭参加に向けて、活動に理解共感してもらえる仲間を積極的に募りたいと思います。
地域に根を下ろす下地ができましたので地域に、より以上密着し、発言力を高め貢献していきたいと思います。
オリジナルプログラムの質の向上に努力したいと思います。