活動の目的

本プロジェクトの主目的は「現状豊島の人口の多くを占める地域の高齢者を中心に『いきがい・やりがい』を持って、毎日楽しく笑顔で生きることが出来る地域コミュニティーづくり」である。また活動を通じて豊島を担う次世代を育成増加させていくことに繋げていくことも今後の目的の一つとし、継続的な地域コミュニティーづくりを行っていく。

活動の経過

継続的に行っている販売会を定期的に開催し、また各種イベントへの出店を行い、その販売会を通じて多くの方と交流を深めた。販売以外にもジャムなど豊島の食材を活用して多くの加工品の生産販売を行った。
かめだやの活動を通じて交流が深まった、他の地域で同様の活動を行っている団体への視察を行い、自分たちの活動へのフィードバックを行った。
地域のイベントやワークショップとして、要望のあった映画の上映会の開催、豊島で大きな問題となっているイノシシについてのワークショップの開催、著名人の来島時に豊島の食でのおもてなしなどを行った。

活動の成果

当団体の中で、小豆島の醤油屋さんと古くからお付き合いがあるメンバーがいるが、私たちの活動を来島時に知ってその理念に共感して頂き、その醤油屋さん自身が小豆島のお店の一部を改装し、地域コミュニティーを始められた。今では当団体以上に積極的に活動されており、視察に伺った際には多くの事を学ばせて頂いた。
今でも定期的に豊島へ販売に来られるが、その際は当団体の拠点で販売を行い、地域のお年寄りが集まるきっかけと買い物が出来る機会を創出することも出来ている。継続的に行っている販売会は、今までは人の往来が多い場所で行っていたが、本年度より自らの拠点でも販売会を行った。人通りが非常に少ない場所にも関わらず、今までに当団体のファンとなって頂いた方が多くお越しくださった。一時的ではあるが、拠点の周囲が賑やかになったのはメンバー一同とても嬉しかったし、お越しいただいた方からは「近くでこのような場所が出来たことは嬉しい」というお言葉を頂いた。また販売会では運営を手伝ってくれる方が昨年以上に増えており、活動のひろがりを感じられるものだった。あわせて販売会など活動をPRするSNSなどの反応も日々増加している。
視察や販売会以外にも、地域の方の要望や諸課題に対応するイベントやワークショップも開催した。
日頃、映画館に行くことの無い地域のお年寄りから、見たい映画があるとの要望があって上映会を開催したが、30人近く集まる大盛況で、大画面で見る映画を楽しんで頂き、今後も継続的に行って欲しいとの声を頂いた。
また近年イノシシによる被害が拡大している豊島で、多くの人が集まって実態を共有したり、対策を議論したりする機会がなかったが、当団体が有識者など関係者をお呼びしてワークショップを開催し、多くの地域の方に集まって頂き、イノシシについて深く理解し、次への行動へ繋がるワークショップを開催することが出来た。

活動の課題

当団体の力量を超える活動を計画してしまい、不完全なままになっている事態が発生しており、状況を鑑み、優先順位をつけて、活動を確実に行っていかなければいけないことが今後の大きな課題である。そのためにも、毎年課題に上がるが、活動に継続的に関わってくれる仲間を増やすことが課題解決の一つであると認識している。