活動の目的
文化・芸術活動を通して多様な人々が境界を越えて交流し、島の内包する力や隠れた人材・宝物に気付くことで、島に暮らす幸運を共有し、地域社会が経済に優先して精神的豊饒を得ることを目的とする。
活動の内容
6~10月無農薬で稲作体験、6月29日加藤種男 上五島ミーティング、7月9日(日)ギターパンダライブ、7月29日(日)福江商店街夜市へ「五島神楽」(上五島神楽保存会)企画提供、7月30日(日)上田假奈代 詩のワークショップ(上五島)、8月1日(火)上田假奈代 詩のワークショップ(五島)、8月5日(土)~9月30日(土)原塚祥吾作品展、8月11日(金)第43回富江祭りへスパンコスモライブ提供、8月12日(土)スパンコスモライブ、9月2日(土)原始感覚美術祭 アートネットワークフェスティバルフォーラム出演、2018年1月13日(土)五島伝統芸能の発展と敬称フォーラム、その他手塚夏子プロジェクト参加。
実施場所:たゆたう、その他
参加作家、参加人数
赤坂憲雄、上田假奈代、ギターパンダ(山川のりを)、スパンコスモ、手塚夏子、原塚祥吾、三上敏視
他機関との連携
社会福祉法人さゆり会、五島市教育委員会、福江商店街連盟、富江祭り実行委員会、得雄寺などと連携して事業を実施した。
活動の効果
伝統芸能に関するフォーラムに100人ほど集客でき、学術的なイベントとしてはとても成功したと思う。ここ数年、伝統芸能や風習に関して興味を持つ人が増えてきたと感じる。継続して活動していきたい。
活動の独自性
五島には多くの無形民俗文化財や先人たちが紡いできた風習や祭りなどがあり、それこそが五島の芸術であると考える。今年から無農薬で田んぼを始め、環境保全に関して勉強会を何度も開いた。自然と芸術文化を結びつけるような動きになってきた。
総括
4年にわたり芸術祭と銘打って続けているが、文化芸術に興味がある人は少なく、集客が難しい。興味深い企画をしたところで、届けたいひとに届かないジレンマを感じていた。そのため今年はあらかじめ集客が見込まれている既存の地域の村祭りのようなものに企画を提供する試みをした。富江地区の祭りにライブを提供し、老若男女が楽しんでいた。
また、寂れゆく商店街の夜市に五島神楽を提供してイベントを盛り上げた。初めて見た人も多く、大変喜んでもらえた。文化芸術に興味がなくても、観ることにより興味が湧いてくると思う。おせっかい作戦のように思えるが、自分の経験上、文化的体験が少ない子どもが大人になって突然文化芸術に興味を持つことは困難であると考える。そのため、とくに島の子どもたちに文化的体験の機会を多数届けていきたいと思う。島への交通費が高いので、下五島に招聘したアーティストを上五島にも繋げる試みも続けたい。
-
医師で農業者の宮﨑先生指導のもと、無農薬で稲作をした
-
本町通り商店街夜市に有川神楽保存会による五島神楽を企画提供
-
五島伝統芸能の発展と継承フォーラムのゲスト、赤坂憲雄氏と三上敏視氏