活動の目的
文化・芸術活動を通して多様な人々が境界を越えて交流し、島の内包する力や隠れた人材・宝物に気付き島に暮らす幸運を共有し、地域社会が経済に優先して精神的豊饒を得ることを目的とする。
活動の内容
・6/1~6/30 保田康博 バラモン凧作品展
・7/1~7/30 原塚祥吾展 ・8月8日原始感覚AAF学校(長野) ・8月8日 スパンコスモライブ(五島) ・8月20日 上田假奈代 詩のワークショップ(長崎) 8月21日(五島) ・8月22日~9月17日 尾道との交流事業・アーティスト・イン・レジテンス ・9月4日 HAKASE-SUNライブ ・10月1日 ギャラリーie(大阪)にて五島レジデンス作品展トークイベント ・10月2日 光明寺會舘(尾道) ・10月15日 五島海のシルクロードAAF学校 ・10月16日 五島海のシルクロード芸術祭
実施場所:たゆたう。富江さんさんキャンプ村
参加作家、参加人数
上田假奈代・岡嶋晶子・OKI・杉原信幸・杉井隼人・スパンコスモ(スパン子・熊坂義人・輿石bucky智弘・harukoほうすけ3・idehof)・セルフ祭(岡内ゆり・気仙沼はるき・かおなしまちす)・HAKASE-SUN・白水摩耶子
他機関との連携
社会福祉法人さゆり会、NPO法人こえとことばとこころの部屋、NPO法人インフィーニティー、NPO法人空き家再生プロジェクト、ギャラリーie、光明寺會舘
活動の効果
尾道から20名以上をはじめ、多数の人々が島外から五島に訪れた。島内外で、土着の風習や伝統芸能の価値を再考する機会を設けられたと思う。島内に住む私たちにとって故郷の民話や習わしなどが特別な存在で誇りであるということを少しずつだが認知されてきているように思う。原塚祥吾君の作品が新聞掲載されたことで可能性が広がり、NO-MA関連での展示もあった。
活動の独自性
『たゆたう。』という活動拠点で、離島というハンデを逆手に取って、人々が見向きもしないものや捨てられた物のなかに宝物はあるとプラスに捉え、活動している。障がい者や市井の人々のアート、伝承されてきた風習や神楽や念仏踊りなどの伝統芸能・祭りに、舞踏など既存の表現とは異なる現代アートや踊りなどの新しいエッセンスを融合して、新しい表現を創造する試みを継続している。
総括
芸術祭と銘打って半年にわたって企画を行っているため、どこまでを芸術祭と定義するのかと毎年悩むが、故郷に刺激を与え種をまき続けたい。五島で今までに芸術や文化に関する動きは少なかったように思う。祭りを企画することによって、島外から多数の人々が五島を訪れ、五島内外の多様な人々が交流することとなった。広報がなかなか島内に浸透しないため、集客が思うように進まなかった。行政や教育機関などとの連携を密にして、さらに多くの人々に参加してもらえるような創意工夫が最重要課題であると捉えている。
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上田假奈代氏による詩のワークショップ
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五島海のシルクロードAAF学校
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土着の念仏踊り『チャンココ』とパフォーマンス