アートによる地域振興助成成果報告アーカイブ

中之条ビエンナーレ2015 準備年

中之条ビエンナーレ実行委員会

実施期間
2014年9月12日~10月12日

活動の目的

本事業では、辺境の地にあっても文化芸術を享受できる機会の創出、アートによる地域の魅力の再確認および発信、観光客誘致による交流人口の増加によって、まちづくりへ貢献できることを目的としている。

活動の内容

2015年の開催に向け展示作家募集・選考、現地下見・説明会・会場決定を実施した。その他のプロジェクトもキックオフ。ポーランドとの文化交流2年目は、メディエーションズビエンナーレへ当方より参加、作家を派遣した。さらに、来年の共同企画について、ディレクター・トメック氏とコンセプト、方向性の確認、準備をスタートさせた。また、世界的ネットワーク「美しい村連合」のイタリア協会と関係構築、将来交流を図るための海外視察を実施。さらに、プレイベントとしてビエンナーレ作家によるトーク会を企画した。
実施場所:群馬県吾妻郡中之条町 町内各所

参加作家、参加人数

作家131組が4日間開催した会場下見・説明会に参加し、2015年の中之条ビエンナーレ開催に向けて、町に雰囲気が出てきた。

他機関との連携

共同主催の中之条町、地元の団体で組織される運営委員会、町観光協会、四万温泉協会などと連携して事業を実施した。

活動の効果

・作家と地域の交流は作家の創作意欲を高め、作品の質的向上に繋がる。地域にとっては作家や芸術作品との出合いが心身の活性化、さらに地域資源の再認識の機会になる。
・来場者は作品鑑賞の機会を得ると同時に、里山や温泉文化の魅力を知り、そこに暮らす人たちと交流するという、都市では得難い体験を通じて心のやすらぎを得る。

活動の独自性

一般町民(=実行委員)と行政(=事務局)で組織された実行委員会であることが特徴の一つ。また実行委員会にアーティストが属していることで、「作家に優しい、作家の思いを汲むことのできる」アートイベントとすることが可能となっている。また町における「地域づくり」の側面も持ち合わせたアートイベントであり、全町民がボランティアなどで参加することのできるイベントとなっている。

総括

ポーランドとの文化交流2年目は、メディエーションズビエンナーレへ当方より作家1名を派遣した。さらに、来年の共同企画について、ディレクター・トメック氏とコンセプト、方向性の確認をし、海外作家の展覧会企画を実施することになった。また、参加作家も131組と多く展示会場も50会場になり、観光客誘致による交流人口の増加による地域づくりが期待される。