活動の目的
これまで牛窓町として独自に築いてきたインフラ、ハード面を生かすことのできるコンテンツ、ソフト面の充実を図る。海や山などの環境はもちろんのこと、宿泊施設、ヨットハーバー、資料館、美術館、コンサートホールなどハード面を活用し、ソフト面の充実と瀬戸内市全体に広げるための第一歩を踏み出すことが、今回の交流祭の目的である。特に若者の力を引き出すことを目的とし、継続的に展開していくため基盤を固めていく。
活動の内容
(A) 開会式
(B) 服部コレクションで振り返るJAPAN 牛窓国際芸術祭作品、若者の現代アート作品、岡山県立大学学生の作品等の発表
(C) 音楽コンサート
(D) 少年山荘(夢二生家)において芸術発表
(E) オリーブ園での日本・アジアアート交流
(F) アーティストトーク
日本・アジア現代アーティスト交流
(G) 邑久高等学校文化祭での、生徒と芸術家とのアート交流
(H) 長島愛生園・邑久光明園での芸術発表、
入所者との芸術交流
(I) 牛窓シーサイドホールでの芸術発表
(J) ゆめタウン邑久での芸術発表
実施場所: 岡山県瀬戸内市立美術館、牛窓オリーブ園、牛窓シーサイドホール、邑久中央公民館、邑久高等学校、長島愛生園、邑久光明園、夢二生家少年山荘、計8会場
参加作家、参加人数
参加作家人数 14人
他機関との連携
瀬戸内市、瀬戸内市教育委員会、瀬戸内市立美術館、夢二生家、長島愛生園、邑久光明園、邑久高等学校、瀬戸内市文化協会 等と連携し事業を実施した。
活動の効果
事業において、アーティストと瀬戸内市民(子供達を含め)そして観光客、現代アートを好む人達との交流ができたと感じている。若いアーティストの勉強と、地元のアートを目指す人達の刺激になったこと。また、JAPAN 牛窓国際芸術祭の素晴らしい作品を、一部だけだが見せることができた。これらの事業により市民の方々の現代アートに対する接し方が少し身近になったと思う。
活動の独自性
今回は花房太一アートディレクターにより思想を持った若手アーティストが集められた。上海在住の作家Nam Hyojun、Chim ↑Pom、有賀慎吾、伊藤宣明、林千歩、松井えり菜、遠藤一郎による作品発表が、興味深いものであったと考える。そして20数年前に行われたJAPAN牛窓国際芸術祭作品の一部(今や世界的アーティスト作品)を発表することにより、若い人達に現代アートの素晴らしさを伝えることができた。岡山県立大学芸術学部の人達による美術館での発表経験は若者のよい体験になったと思う。また、音楽部門ではプロの音楽演奏家と地元コーラスグループ(前もってプロの音楽演奏家の指導)とのコラボは市民が大喜びであった。これは今後の参考になった。
総括
真夏の暑い中の展示期間にしては、各会場には多くの来場者があった。特に邑久高等学校文化祭での生徒と芸術家とのアート交流、長島愛生園・邑久光明園での芸術発表・入所者との芸術交流、瀬戸内市中央公民館の音楽コンサートでの市民コーラスグループとアーティストとの交流など、それぞれの場所で楽しく意味のある交流ができたと考える。そして服部コレクションで振り返るJAPAN牛窓国際芸術祭の素晴らしい作品を若い人達にみてもらうことができた。
また錦海塩田跡地(世界最大級のソーラー発電予定地)でのアート発表は、瀬戸内市のPRになったのではと考える。
これらの事業により瀬戸内市民、若者の刺激になったのではと思う。できればこれを次回に繋げたい。