活動の目的
第3回瀬戸内国際芸術祭に向けて古民家を再生した「絵のある島中家」(第2回瀬戸芸参加)のある泊地区と本島の西側の尻浜、生ノ浜地区を俳句と現代アートによる“四季の細道”で結ぶことにより島に回遊性を持たせ、空家プロジェクトやワークショップを行い、尻浜、生ノ浜の活性化をはかる。
活動の内容
2014年3月 生ノ浜地区の古民家で大工の後藤棟梁による古民家改修のワークショップと京都工芸繊維大学学生による春の合宿を行った。
4~5月:“四季の細道”整備のため尻浜~大浦の山道、草刈整備。
9月:福山大学水上先生・学生、京都工芸繊維大学のメンバーで生ノ浜地区に合宿。生ノ浜古民家で瓦職人による本瓦屋根修理のワークショップ。
9~12月 景観修復計画作成。3月生ノ浜古民家で大工の後藤棟梁による2回目の古民家改修ワークショップと京都工芸繊維大学学生による春の合宿を行った。
実施場所:香川県丸亀市本島町尻浜、生ノ浜
参加作家、参加人数
福山大学、京都工芸繊維大学の学生が春と夏に3回合宿し、丸亀から父兄も訪れ、大工の棟梁や瓦職人を招いてワークショップを行い、延べ150人の人々が訪れた。
他機関との連携
尻浜、生ノ浜地区の人々、福山大学建築学科水上研究室、京都工芸繊維大学学生、NPO法人地域空間プランニンググループと連携し事業を展開した。
活動の効果
学生達の春、夏の合宿等中期的な滞在により島のお年寄りと交流が増し、廃墟と化していた古民家が職人達のワークショップによりよみがえる姿を見て、元気づけられている。
活動の独自性
学生達が生ノ浜地区に春夏合宿し、島のお年寄りと交流しながら、大工の棟梁や瓦職人の指導を受け、ワークショップにより実際に古民家を再生している。また、尻浜地区では俳句と現代アート合作の“四季の細道”を整備することにより、東の泊地区(第2回瀬戸芸の中心)笠島や山寺の歴史地区と西側の尻浜地区(機関車先生ロケ地)と生ノ浜地区(夫婦倉)を結び、島に回遊性を持たせた。
総括
「絵のある島中家」で空家の有効利用と泊地区の活性化に一定の成果が得られ、第2回瀬戸内国際芸術祭にも加わることができ、初期の目的を果たすことができた。今回第3回瀬戸内国際芸術祭の会場を島の西側の尻浜、生ノ浜地区に広げて欲しいという希望から、歴史と文化を俳句と現代アートで結ぶ“四季の細道”の整備と空家の有効利用とワークショップを開催した。幸い学生達と職人の協力により、古民家再生と学生と島のお年寄との交流は順調に進んでいる。“四季の細道”の整備の方は大浦側の道が竹藪にはばまれ未完である。現代アートの設置と四季の草花を植えるのも遅れている。現在尻浜は5軒9人。生ノ浜地区は5軒7人から4軒6人になった。引き続き学生達の協力を得て古民家再生を進め、空家の有効利用をはかり、お年寄りを元気づけていきたい。